COLUMN
乾杯の挨拶は、4つの部品で組み立てる
2026.09.30歓迎会や打ち上げ、親戚の集まりなどで、急に「乾杯の挨拶をお願いします」と頼まれることがあります。長い話は求められていないのに、何を言えばいいか分からなくて固まってしまう。そんなときは、挨拶を4つの部品に分けて考えると、短く、きちんとした形にまとまります。
部品1:名乗る・お礼を言う
最初は「ただいまご紹介にあずかりました〇〇です」「ご指名いただきましたので、ひとことご挨拶申し上げます」のように名乗ります。身内の集まりなら「〇〇です。僭越ながら」くらいで十分です。続けて、会を準備してくれた人や、集まってくれた人へのお礼をひとこと添えます。
部品2:今日の集まりの理由にふれる
次に、その会が何のための集まりなのかにふれます。「〇〇さんの歓迎会ということで」「プロジェクトが無事に終わったということで」と、一文で十分です。ここで、主役にまつわる短いエピソードをひとつ入れると、定型文だけの挨拶から一歩抜け出せます。ただし、内輪しか分からない話や、主役が困るような失敗談は避けます。
部品3:これからに向けたひとこと
「これからのご活躍を願って」「皆さまのますますのご健康を祈念して」のように、未来に向けた言葉を置きます。この一文が、乾杯の発声につなぐ橋わたしになります。
部品4:乾杯の発声
最後に「それでは、グラスをお持ちください」と声をかけ、全員が持ったのを見てから「乾杯!」と発声します。グラスを持つ時間をとらずに発声してしまうと、慌ただしい印象になります。
長さの目安
乾杯の挨拶は、グラスを持ったまま聞いてもらうことも多いので、1分前後を目安にします。原稿にすると、300字くらいです。話す速さは人によって違うので、一度声に出して時間を計っておくと安心です。
避けたいこと
- 長すぎる前置きや、自分の話ばかりになること
- その場にいない人の悪口や、内輪すぎる話題
- 結婚式などで、忌み言葉(別れる、切れる、終わる など)を使うこと
- お酒を飲めない人がいるのに、飲むことを強くすすめるような言い回し
メモは持っていていい
短い挨拶でも、緊張すると言葉が飛ぶことがあります。4つの部品のキーワードだけを小さなメモに書いておけば、見ながら話しても失礼にはなりません。完璧に話すことより、場を気持ちよく始めることが、乾杯の挨拶のいちばんの役目です。
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